自宅で介護する際に必要となる介護用品の中でも、需要の高い大人用おむつは、能力の維持や家族の介護負担の軽減には欠かすことのできない介護用品です。
尿漏れなどの排泄障害は、年齢を重ねると誰にでも起こる可能性があります。
今は介護を必要としなくても、排泄障害が進行すれば、軽失禁パッドだけでは対応が難しくなる場合もあるでしょう。
今回は、皆さんが、より毎日を快適に過ごすことができるよう、特に介護現場では欠かすことのできない「大人用おむつ」についてご紹介したいと思います。

目次

大人用おむつとは

高齢者の排泄障害について

■排泄障害とは

私たちは通常、口から食べたものを、消化・吸収し、エネルギーに換えて生命を維持しています。その過程の中で、不要な老廃物や水分は、便や尿として体外へ出されています。
排泄は生きる上で欠かすことのできない生理的欲求の一つとされており、生命維持や人間の尊厳を維持する重要な役割を持っています。
排泄障害は、尿や便が出ない、漏れる、頻度が増える状態を指します。自分の意思に反して起こりやすく、今まで当然のようにできていたことができなくなり、ショックを受けたり、ストレスを感じたりする場合もあります。

■排泄障害の原因

高齢者の排泄障害は、泌尿器官だけではなく全身機能の低下も原因の一つだと考えられています。主に、心疾患・高血圧・糖尿病・骨盤底筋群のゆるみ・認知症・運動障害・睡眠障害などがあります。排泄障害の場合、このような原因が複雑に絡み合っている場合も多く、原因について理解を深め、排泄障害で悩んでいる高齢者と信頼関係を築きながら対応する必要があります。

■排泄障害の種類

<尿失禁>
腹圧性尿失禁
咳やくしゃみによって腹部に圧がかかり、尿が漏れてしまう方。
尿の出口の尿道をしめる筋肉が弱くなっているため、漏れてしまいます。

切迫性尿失禁
急に強い尿意を感じ、我慢できずに漏れてしまう方。
膀胱に蓄尿されている尿の量が少なくても、膀胱が勝手に縮んでしまい、漏れてしまいます。

溢流性尿失禁
尿が出にくいが、漏れてしまう方。
出しきれずに膀胱に残った尿が少しずつ溢れ、漏れてしまいます。

機能性尿失禁
排尿に関する判断や動作を思うようにできない方。
トイレの場所がわからなかったり、トイレまで歩けなかったり、間に合わずに漏れてしまいます。

<便失禁>
腹圧性便失禁
腹部に圧がかかると便が漏れてしまう方。
肛門をしめる神経の損傷や肛門をしめる筋肉が弱いことが原因で漏れてしまいます。

切迫性便失禁
急激に便意を感じた時、トイレまで我慢できずに便が漏れてしまう方。
腸が過敏になっている場合に、漏れてしまいます。

溢流性便失禁
便秘になり漏れる方。
便秘の状態で溜まっている便が、溜めきれずに漏れてしまいます。

機能性便失禁
排便に関する判断や動作を思うようにできない方。
トイレまで歩いていけない、トイレが分からないため、間に合わずに漏れてしまいます。

■排泄障害の対応

排泄障害は、年を重ねれば、起こる可能性も高くなります。
しかし、それが頭では分かっていても、実際に、今まで問題なく行えていた排泄が思うように出来ず失敗すれば、誰でもショックを受けるでしょう。自尊心が傷つき、自分を情けなく思い、家族や介護者に排泄の失敗を隠そうとしてしまう場合もあります。
今回ご紹介する大人用おむつを取り入れると、排泄を失敗しても問題はありません。
ただし、実際に使用する高齢者の心情には配慮する必要があります。
出来れば、おむつを使用する予定のある高齢者と十分に話し合い、お互いに納得のいく形で取り入れるようにしましょう。
おむつに頼るだけではなく、起床後や就寝前にトイレに行くなど、達成可能な目標を設定して、喜びを分かり合うことも大切です。もちろん、原因を理解して医療との連携も忘れずに行いましょう。諦めず、気長に取り組んでいるうちに改善がみられる場合もあります。

大人用おむつの種類

大人用おむつは、職業柄、やむを得ず使用する宇宙飛行士や戦闘機のパイロットなど例外を除き、一般的には主に要介護度の高い方や、失禁の頻度が多い方が使用しています。最近では、おむつの着用が分かりにくい薄手のおむつも発売されており、時代の流れとともに常に進化をし続けています。
大人用おむつには、「パンツタイプ」と「テープ止めタイプ」の2種類があります。それぞれ着用に適している方が異なりますので、ぜひ参考にしてください。

【パンツタイプ】
パンツと同じように足を通して着用するタイプのため、自分である程度歩ける方や、介助があれば歩ける方におすすめです。
一人でトイレに行けるが、漏らしてしまわないか不安という場合も使用されています。

【テープ止めタイプ】
テープで止めて着用するタイプのため、おむつを利用する方が横になっている状態で簡単に交換ができます。パンツタイプよりも吸収力が高く、特に、寝たきりの状態の方におすすめです。

大人用おむつを選ぶおすすめのポイント

ADL区分

大人用おむつに書かれている「ADL区分」をご存知でしょうか。
ADLとは医療や介護の現場での使用が多い言葉で、「Activities of Daily Living」の略、日本語では「日常生活動作」という意味があります。日常生活動作は、ベッド上の可動性・移乗・食事・排泄の4つの、生活をする上で最低限必要な行動です。これらを介助の必要具合など細かく点数化し、6つの区分に分けて目安としたものをADL区分と呼びます。

区分 0 一人で外出ができる
区分 1 1人で歩ける
区分 2 介助があれば歩ける
区分 3 介助があれば立てる
区分 4 介助があれば座れる
区分 5 寝て過ごす時間が多い

数字が大きくなればなるほど介助が必要な方になります。この区分によって適切なおむつが異なりますので、参考にしてみてください。

吸水量

吸水量は、おむつの取り換え頻度に影響します。2回分、3回分など回数の表記がありますが、これは1回の排尿量を150mlとしています。
2・3回分は昼用としての使用がおすすめで、一人で歩ける方は2回分で十分かもしれません。
4・5回分は長時間用としての使用がおすすめです。介助があると歩ける場合は4回分、立つことはできるが歩くのが困難な場合は5回分が目安となります。
6回分以上は夜・就寝時用としての使用がおすすめです。
おむつは排泄後すぐに交換をするというのが理想的ではありますが、介護者が要介護者の隣にずっといるのは難しいですよね。その場合は、起床後・食後・就寝前など、要介護者の生活リズムに合わせておむつの交換をするよう意識をしましょう。

サイズ

大人用おむつのパンツタイプを購入しようと考えている方は、サイズ選びも大切です。市販のおむつはほとんど男女兼用で発売されていますが、ウエスト・ヒップはサイズが書かれているため、必ずチェックをしましょう。
使用者本人が、着脱を行う場合は、ウエスト部分が丁度良いサイズの選択がおすすめです。
利用者が自ら選べれば良いのですが、寝たきりの方の場合は介護者が選ぶ必要があります。イメージで選ぶと着用時の不快感が発生する場合もあるため、購入前に一度利用者のサイズを測っておき、スムーズにサイズを選べるようにしましょう。

通気性や素材

大人用おむつを長時間着用し続けていると、肌荒れやかぶれの原因となる場合があります。おむつを選ぶ際に、利用者の肌の状態を確認し、通気性や素材についても気を配りましょう。
一般的に、おむつは、通気性シートを使用しています。肉眼では確認できないほどの小さい穴で、空気は通しますが、尿などの液体は通らないようになっています。他にも、通気性のある素材を利用しているおむつも販売されています。
素材についてもおむつによって様々ですが、中でもセルロースナノファイバーは、吸収力・防臭力がありながら、柔らかい素材で人気を集めています。
また、おむつを長時間着用している時の気になるベタつき感を抑える、超吸収体を使用するなどの工夫をしている商品もあります。
金額の高いおむつが必ず利用者にとって良いものではありません。利用者それぞれの肌質に応じて異なりますので、肌荒れなど異変の起きた商品は素材をチェックしておくなど、新しいおむつを選ぶ際の参考にしましょう。

価格

市販の大人用おむつは、1枚50~70円と使い捨てとしてはやや高価に感じられます。機能性が高くなればその分価格も高くなりますが、できれば機能性の高いおむつを購入したいと考えている方も多いはずです。
インターネットではまとめ買いで割引をしてもらえる可能性もあるので、キャンペーンを利用して購入するのもおすすめです。

大人用おむつのおすすめ人気ランキング

パンツタイプ

第5位 ユニ・チャーム ライフリー 長時間あんしんうす型パンツM

吸水回数 4回
価格 2,180円
対象 男女共用

商品の特徴
従来のおむつを改良し、両脇を破ることのできるおむつへと進化しました。通常パンツタイプのおむつでは、ズボンを脱がないと交換をすることができません。しかし、特許技術である「らくらくステッチ」を採用することで、利用者でも簡単に破って交換をすることができるようになりました。薄型ですが、4回分の尿を吸収することができます。

第4位 ユニ・チャーム ライフリー パッドなしでも安心 長時間安心パンツL

吸水回数 7回
価格 1,690円
対象 男女共用

商品の特徴
おむつを利用する方の中には、尿取りパッドを併用している方も多いのではないでしょうか。尿取りパッドで交換を簡単にすることができますが、こちらのおむつは、吸水回数が7回とおむつの中では多く、長時間交換ができない場合でも漏れることなく吸収してくれるので、ぜひ試してみてください。

第3位 ユニ・チャーム ライフリー うす型軽快 うす型パンツM

吸水回数 2回
価格 1,620円
対象 男女共用

商品の特徴
吸水回数は2回分の一人で歩くことができる方におすすめのおむつです。薄さにこだわって作られているため、歩く際におむつをつけている時の、ごわつきや、不快感など独特の感覚が少なく、違和感なく日常を過ごすことができます。日常生活で少量の尿漏れが気になっている方はぜひ一度使用してみてください。

第2位 白十字 サルバ やわ楽パンツ安心うす型M-L

吸水回数 3回
価格 1,765円
対象 男女共用

商品の特徴
上質でやさしい肌あたりの「ふわりっち」を使用したおむつで、厚手のふんわりとした履き心地なのに、薄型の履いている人の悩みを一気に解決することのできるおむつとなります。漏れないようにしっかりとフィットさせるところはフィットしますが、お腹周りなどは使用中苦しくならないように、やさしくフィットします。

第1位 リブドゥコーポレーション リフレ はくパンツ ジュニアSS

吸水回数 4回
価格 1,265円
対象 男女共用

商品の特徴
介助があれば立つ・歩くが可能な方におすすめです。サイズがSSと小さく感じるかもしれませんが、赤ちゃん用のおむつだと小さすぎるけど、大人用のおむつだと大きすぎると悩んでいる方も意外と多いものです。そこで、このおむつはそんな悩みのある方のために販売されており、なかなか理想のおむつに出会えなかった方でも、フィットする可能性があります。

テープ止めタイプ

第5位 王子ネピア ネピアテンダー テープタイプL

吸水回数 4回(600ml)
価格 2,513円
対象

商品の特徴
上下にテープが分かれており、全部で4本のテープを体に沿ってとめることができるため、どんな体系の方でも無理なくフィットします。また、おむつの着脱に慣れていない方でも、体の中心に合わせやすいセンターラインで、きれいに着用させることができます。消臭ポリマー配合でニオイもしっかりと防ぐことが可能です。

第4位 リブドゥコーポレーション リフレ 簡単テープ止めタイプ 横モレ防止小さめLサイズ

吸水回数 4~6回
価格 3,894円
対象 男女共用

商品の特徴
長く使いやすいクロスフィットテープを使用しており、おむつにできてしまう隙間を作らず、しっかりと漏れを防いでくれます。また、前後にあるウエストギャザー・足まわりにある二つのギャザーでフィットし、気になる漏れを徹底的にガードしてくれます。全面通気性シートを使用しているため、おむつ内部のムレも防止してくれます。

第3位 白十字 応援介護 あて楽テープ

吸水回数 3回
価格 2,000円
対象 男女共用

商品の特徴
おむつの漏れにくい止め方を教えてくれる、あてナビテープを使用しており、色に合わせて止めるだけで良いので初心者の方でも簡単に付けることができます。また、漏れを防止するためのストッパーは青色のため、着用時
の目安にもなりますし、しっかりと尿の横漏れを防いでくれるのでおすすめです。

第2位 白十字 サルバ安心WフィットM

吸水回数 4回
価格 1,236円
対象 男女共用

商品の特徴
漏れを防ぐために2つの機能を搭載しています。Wフィット構造では2つの吸収体が尿道口と吸収体の隙間を埋めることができます。また、モレストップギャザーは、尿を横からしっかりとせき止めることで横から漏れるこ
とを防ぐことができます。テープは何度も付け外しができるため、初めての方にもおすすめです。

第1位 大王製紙 アテント 消臭効果付きテープ式

吸水回数 S:約4回分、 M・L・LL:約5回分
価格 2,185円
対象 男女共用

商品の特徴
おむつを着用していても、背中や足回りなどから漏れてしまうことがあります。そんな悩みを解決するために開発され、背漏れ・横漏れをぴったりとフィットして、しっかりと防ぐことのできるおむつです。また、消臭効果もあるためアンモニアのニオイも吸収してくれます。洗いたての肌着の香り付きで、気持ちよく着用することができます。

外出時は大人用おむつに尿取りパッドを併用

大人用おむつはそのままの使用も可能ですが、外出時には尿取りパッドを併用すると、さらに過ごしやすくなります。
通常、おむつのみの状態で排泄をすると、おむつの吸水量の限界に達する前におむつを交換します。しかし、パンツタイプのおむつの上にズボンを着用している場合、ズボンを脱いで交換しなければなりません。特に外時は、トイレでの交換は特に不便でしょう。パンツタイプほどではありませんが、テープ止めタイプも同様に、一度おむつを外して新しいものに付け直す必要があります。
そんな時は、おむつの内側に尿取りパッドを使用しましょう。使用済のパッドを外して新しいパッドを付けるだけで、簡単に交換が行えます。かさばりやすいおむつを持ち歩く必要がなくなり、パッドを何枚か持ち歩くだけで十分ですし、脚まわりにどうしても隙間ができてしまう方の場合、パッドで隙間を埋めることができるため、おすすめです。おむつの消費も抑えられ、お財布にも環境にも優しく、おむつの消費を抑えることもできます。

大人用おむつは医療費控除となる場合がある

大人用のおむつは、使い捨てのため定期的に購入する必要があります。毎日数枚の交換と考えても、おむつにかかる費用はかなりの金額です。
少しでも経済的な負担を軽くするためには、医療費控除を活用しましょう。

■医療費控除とは

その年の1月1日から12月31日までの間に自己又は自己と生計を一にする配偶者やその他の親族のために医療費を支払った場合において、その支払った医療費が一定額を超えるときは、その医療費の額を基に計算される金額の所得控除を受けられます。これを医療費控除といいます。
(「国税庁 No.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除)」引用)

■医療費控除の対象となる金額

医療費控除の金額は、上限を200万円として、以下の式の計算方法で出た金額になります。

(実際に支払った医療費の合計額―保険金などで補填される金額)―(10万円※)
※その年の総所得金額等が、200万円未満の方の場合、総所得金額等の5%の金額になります。
(「国税庁 No.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除)」引用)

■医療費控除の対象

大人用おむつは、医療費控除の対象となる場合があり、「傷病によりおおむね6ヶ月以上寝たきりの方で、医師の治療を受ける際に必要な費用であると認められている場合」に発行される、「おむつ使用証明書」が必要とされています。
夜や外出時の漏れが不安なためおむつを着用している方、自力でトイレまで行けるが、漏れてしまう可能性もあるためおむつを着用している方などは、医療費控除の対象外です。

■医療費控除の申請

かかりつけの医師に「おむつ使用証明書」を発行してもらいましょう。また、紙おむつを購入する際には、使用者の氏名が書かれている領収書を発行してもらい、保管をしておきます。
確定申告の際に医療費控除の申請を行いますが、介護保険の要介護認定を受けている方、医療費控除が2年目以降の方の場合、必要書類が異なることがあるため、申請前に一度税務署に確認をしましょう。

医療費控除の対象でない場合でも、各自治体によって助成制度を設けている所もあります。購入前に、自治体の高齢者窓口などで一度確認をしましょう。

排泄障害予防の為の生活習慣

最後に、排泄障害を予防するための生活習慣についてご紹介します。

■食事

男性の場合、高脂肪・高たんぱく質の食生活を続けていると、男性ホルモンの働きが活発になり、前立腺の肥大が進みやすいと言われています。辛いものなど刺激物は食欲増進効果がありますが、たくさん食べると前立腺が充血し、尿閉を起こす可能性があるので、気を付けましょう。
性別・年齢にかかわらず、普段肉食中心の方は、意識的に野菜をたくさん食べましょう。不溶性食物繊維の多いものは便を硬くし、便失禁が起こりにくくなります。また、できるだけコレステロールの少ない和食中心の食生活に切り替えるよう意識をしましょう。
また、1日3食しっかりと食べるようにしましょう。朝食は、食事の中でもスムーズな排泄のリズムを作るためには欠かせません。

食事だけではなく水分摂取も大切です。尿漏れを心配して水分をできるだけ取らない方がいますが、適度に水分をとらないと腎機能が低下してしまう可能性があり、尿路感染・尿路結石などの原因にもなります。夜間の頻尿が心配な方は、就寝前に水分を控え、日中はしっかりと水分をとるように意識をしましょう。
同じ水分でもカフェインやアルコールには注意が必要です。カフェインやアルコールには、腸の動きを活発にして下痢を引き起こしやすくする効果があります。

■運動

普段運動をする習慣がない方の場合、運動不足によって体はむくみやすくなります。男性の場合は、前立腺もむくんでしまう可能性があります。
1日30分のウォーキングなど、少し汗ばむ程度の運動を日課にすると、排尿もスムーズになり、不快になりがちな下半身の症状が軽減されるでしょう。また、夜に熟睡ができない方は、運動を習慣にして疲労を感じると、毎日ぐっすりと熟睡できるようになります。
歩くなどの動作ができないという方は、起床後・就寝前に軽くストレッチをするなど、無理のない範囲内で運動量を増やしてみましょう。

■入浴

下半身が冷えると全身の血行が悪くなり、排尿障害が起こりやすくなります。ぬるめのお湯にゆっくり入ると、血液の循環が良くなるため、おすすめです。
お湯の温度を約40℃に設定し、半身浴をしてみてください。毎日欠かさず入浴をすれば、排尿障害の改善だけではなく、清潔な状態を保ち、リラックス効果も期待できます

■排泄

外出先でトイレが見つからない、トイレに行っている時間がないなど、普段生活をしている中でどうしても排泄を我慢しなくてはいけない時はありませんか。
外で漏らすわけにはいきませんが、我慢をし過ぎてしまうと膀胱が張った状態のまま感覚がマヒしてしまい、いざトイレに行っても尿がでない場合があります。さらに膀胱に尿を長時間溜めてしまうと感染症になる可能性も高くなります。
特に、前立腺肥大症の方は、尿閉を起こす可能性もあります。トイレに行ける時はこまめに行き、我慢をできるだけしないように意識をしましょう。
また、便秘は前立腺とは無関係のように感じますが、実は間接的に影響を及ぼす可能性があります。
便秘になると直腸に溜まっている便が尿道を圧迫してしまい、排尿障害が悪化しやすくなる可能性があります。さらに、便秘の場合は排便時に強くいきんでしまいますが、この動作で前立腺を圧迫してしまう危険性があります。日頃から便秘にならない生活習慣を意識しましょう。

■その他

睡眠をしっかりとると、体の抵抗力が上がり、感染症などの病気にかかりにくくなります。体だけではなく、 心もリラックスさせて、無理をしすぎない日々を過ごしましょう。
長時間座ったままでいると、骨盤内がうっ血してしまいます。長時間座った同じ姿勢でいる方は、1時間に1回を目安に姿勢を変える、ストレッチや歩くなどをして体を動かしましょう。

まとめ

今回は、「高齢者におすすめの大人用おむつ」についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたか。

たとえ大人用であっても、おむつの使用に抵抗を感じている高齢者の方も多いはずです。もし、要介護者に理解力・判断力があるのであれば、おむつを無理やり使用させるのではなく、どうしておむつが必要なのかを話し合い、お互いに納得のできる状態で使用をすると、良好な関係を築きながら介護をすることができるでしょう。
排泄障害は日常生活を注意して、改善される場合もあります。日常生活を意識しながら、大人用おむつを取り入れてください。

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